パッシブ運用とは
パッシブ運用とは運用目標とするベンチマークに連動する運用成果を目指す手法のこと。市場は効率的であり、情報を収集・分析しても長期的に市場平均を上回る運用成果を獲得するのは困難とする考え方が背景にあります。市場予測を行わないため、投資家にとっては運用コストが抑えられるというメリットがあります。
アクティブ運用とは
アクティブ運用とはベンチマークを上回るリターンを目指す手法のこと。市場には投資家間での情報収集能力等に差があり、非効率な面が残されていることから、それを適切に情報収集、分析することにより市場平均(日経平均株価やTOPIX等)以上の運用パフォーマンスの実現を目指すという考え方を背景としています。企業や経済の見通しをリサーチする分、パッシブ運用より運用コストがかかりますが、市場平均を上回る超過収益の獲得の可能性があります。
アクティブ運用とパッシブ運用のどちらが優れているのか?
ベンチマークを上回る収益確保を目指すアクティブ運用と、収益はベンチマーク並みだが運用コストが抑えられるパッシブ運用とはしばしば対比されます。近年、パッシブ運用の中の代表的な手法であるインデックス運用による投資信託(運用会社の設定するインデックス型投資信託やETF(上場投信))はコストの安さや商品のわかりやすさから人気があります。一方で、アクティブ運用では、ファンド・マネージャーやリサーチの能力に左右されるとはいえ、企業ごとにリターン格差が高まったときなどに差別化の機会が生まれやすくなり、近年、特に市場のリスクが高まったとき、下げ相場からポートフォリオを守るのに役立つことがあります。
どちらにもメリット・デメリットがありますので、コストやこれまでの運用実績などを確認し、市場全体のトレンドを追求するパッシブ投資か、超過収益機会を追求するアクティブ運用にするかを判断することが重要です。